久本山への坂道〜兎坂・馬坂〜【2014年9月16日】
ちょっと間が空いてしまいましたが、久しぶりにのくちぃ散歩の更新です。
この溝の口界隈の地形として、多摩川から南武線沿線までは比較的平地で特に目立った坂などはありません。
なので、いままでののくちぃ散歩でも比較的のんびりと散策することができました。
ところが、南武線の反対側に渡ると急に丘というか山が現れます。
大山街道の散策時も終わりの方の国道246号線にぶつかるあたりまではずっと上り坂でした。
「ねもじり坂」なんていうのもありましたね。
この小高い山は東京の多摩地域から続く多摩丘陵の一部であり、地元の人々は「久本山」と呼んでいるようです。
そんな久本山に続く道はかなりの急坂も多く、傾斜角度が26%もある急坂があるとのこと。
そんな急坂が溝の口界隈にあるなんて、そんな、まさか!そうなんです。その坂の名は「馬坂(まさか)」というのです。
そこで、今回はその急坂を体験しにぶらりとお散歩してみました。
まずは溝の口駅の溝の口カイロプラクティック院のある側の「キラリデッキ」から向かってみます。
南武線の改札を出たところの南北自由通路を南口方面に向かうと、南口のバスターミナルに出ます。
このバスターミナル、現在は工事中です。地下に駐輪場を作っています。そして完成後は反対側のキラリデッキのようなペデストリアンデッキが建設されるとのことです。
このような駐輪場になるようです |
ここが入口になるのでしょうね |
そのバスターミナルに降り立って区役所通りの向かいには、もう丘陵の一部が目に入ってきます。木々が鬱蒼と茂っていますね。
それでは信号を渡って坂を上って行ってみます。
坂を上り始めるとすぐに二重丸の滑り止めのついた路面に入ります。自転車も手で押していかないと上れないのですね。
でも、この程度の坂道は序の口のようです。
ここから坂を上がっていきます |
自転車も押して歩いています |
そのまま坂を上っていくと、しばらくして左手に階段が目に入ってきます。
「高津のさんぽみち〜久本山とお寺めぐり〜」という道標が立っています。まさにのくちぃ散歩に持って来いのお散歩コースですね。
馬坂とは別に、兎坂があるという話も聞いていました。この階段を上って10mも行くと兎坂のようです。
「高津のさんぽみち」の道標 |
さんぽみちの案内図 |
階段を上り切ると右側に緩やかな上り坂があります。これが兎坂か?と思いきや左手を見ると「兎坂」の案内がありました。それでは左方向に坂を下りてみます。
階段を上りきった右方向にも坂が |
左側に見つけた「兎坂」の案内板 |
お〜、細い草村を通り抜ける、けもの道のような…。まさに兎の通り道といった感じです。
薄暗い、ジメジメした抜け道ような通路をグングン降りていきます。蚊も寄ってきますし、途中、食べてはいけないようなキノコも生息しています。
兎坂の入り口(出口?)です |
薄暗い道中の兎坂 |
降りきったところは明るく開け、下からの兎坂の様子はこんな感じです。
そして降りきった先には26%の勾配を示す道路標識が目に入ります。
兎坂を下りきり、馬坂に差し掛かる分かれ目のところには庚申塔が建てられていました。
兎坂を下りきったところです |
庚申塔がありました |
ここからが「馬坂」です。「26%」の道路標識が輝いています。26%というのは角度で計算すると23.4度になります。
苗場スキー場のゲレンデの初級コースの最大傾斜がだいたい11〜18度、中級コースで20〜26度、上級コースで31〜45度というのですから、スキーをされる方であればなんとなく想像はつくのではないでしょうか。
写真では分かりづらいかもしれませんが、本当にかなりの急勾配です。
上るのにも一歩一歩踏みしめながらでないと歩きにくいくらいですし、車も時々通るのですが、上りの車はかなりエンジンをふかし気味にしないと上れないようです。
そんなに長い距離の坂ではないのですが、少し歩いただけでかなり心拍数が上がります。
兎坂を歩いていた時はすがすがしい顔で歩いていられましたが、着ているTシャツも汗ばんできました。
実際に横からその勾配を見てみるとこんな感じです。ガードレールの角度をみてもかなりの勾配なのが分かります。
上りきったところにも「馬坂」と勾配の標識があります。上からみるとこんな感じです。
馬坂を上りきったところにも標識が |
馬坂を見下ろすとこんな感じです |
雪の日などはこの辺りにお住まいの方は大変でしょうね。それではゆっくりと下って行きましょうか。
ということで、今回は「兎坂」「馬坂」を歩いてみました。
この坂を下りきって行くと「久本薬医門公園」「久本神社」などがあるようです。また次回はこの辺りをぶらりとしてみたいと思います。
【お散歩日 2014年9月16日】