大山街道 〜その3〜 【2013年6月18日】
さてさて、今回の「のくちぃ散歩」は「大山街道〜その3〜」です。前回の飯島商店の大釜からさらに南へ下って高津方面へぶらりとしてみました。 |
溝口緑地と高津図書館
そのまま先に進んでいくと、大山街道の右側に「溝口緑地」と「高津図書館」があります。
写真のようにタイル貼りの通路の正面に図書館が、右側には緑に囲まれた広場があります。
溝口緑地は、この界隈ではかなりゆったりとした広さのある広場ではないでしょうか。
所々にベンチもあり、休憩している人、本を読んでいる人など、市民のくつろぎの場となっているようです。天気の良い日には、図書館で借りた本をゆっくりと読む、なんていうのもよい過ごし方ですね。
この広場へ入ってすぐのところに、明治時代の小説家の国木田独歩の碑が建てられています。
案内によると、
明治30年(1987)みぞれまじりの春に、国木田独歩が溝口を訪れた時に、当時旅館であった溝口の亀屋に一泊しました。
このことは独歩の作品「忘れ得ぬ人々」のモデルとなり、この作品によって明治文壇に不動の地位を築きました。
独歩と亀屋の関係を後世に記念するため、当時の亀屋主人、鈴木久吉が建碑を計画しましたが、志なかばで世を去りました。
彼の俳友達が意思を継ぎ、独歩27回忌を記念して昭和9年(1934)夏、亀屋の前に碑を建てました。
題字は島崎藤村が書いたものです。
とあります。
ここで出てくる「亀屋」は、当院、溝の口カイロプラクティック院のあるビルとその周辺のマンションの建っているところにあったそうです。
その後、江戸時代からあった旅館の亀屋は「亀屋会館」と名を変えて、結婚式場や催し物ホールとして営業していましたが、十数年前に閉館しました。
そのときに、ここに建てられていたこの碑が溝口緑地に移設されたとのことです。
「RELATIONS」と書かれた像 |
岡本かの子 歌碑 |
また、公園内には他にも碑や像が建てられています。
説明書きが無かったので、なんの像なのか分かりませんでしたが、台座には「RELATIONS」と彫られていました。また、「岡本かのこ 歌碑」もありました。
高津図書館 |
読書 |
この溝口緑地の奥には高津図書館があります。
この図書館は川崎市民であればどなたでも本を借りることができます。
また、川崎市外の方でも川崎市内に通勤、通学をしていれば借りることができます。
私も川崎市外の住民ですが、利用者登録をして利用させていただいています。
また、図書館入り口付近には「読書」というタイトルの像が建てられていました。
題字には「川崎市長 伊藤三郎」とあり、先々代の川崎市長ですね。
蔵造りの店 タナカヤ呉服店
大山街道へ戻り、少し進んでいくと、右側にまたまた見慣れてきた「川崎市歴史ガイド」の標識がありました。
「蔵造りの店」
重い瓦屋根と土の壁、母屋との境には厚い土戸。二階には頑丈な格子窓。防火、防犯など蔵の特徴を生かした重厚な店構え。田中呉服店は、明治に建築された代表的な蔵造りの店である。
と、書かれてあります。
釘を一本も使っていないそうですが、関東大震災にも耐えたのでしょうから、昔ながらの作りの家は頑丈に作れらていたのでしょうね。
これぞ日本の住宅といった感じです。
しかし、2階にはエアコンの室外機が置いてあったので、この昨今の異常な夏の暑さには現在の設備も取り入れていかないと生活はできないのでしょうね。
このままさらに進んでいくと府中街道の「高津」交差点へ出ます。
今回はここまでにしておきましょう。
高津交差点に出ました |
今回のお散歩マップです |
次回はこの府中街道より先へ進んでみます。
もしくは、7月28日(日)に、この大山街道を中心に高津区民祭が行われる予定なので、そちらにくり出してみるかもしれません。
この高津区民祭ですが、高津区民祭実行委員会に問い合わせをしたところ、今日現在のところまだ日程は決定はしておらず、参議院選挙と重ならない限りはこの日程でいくとご回答をいただきました。
また、もし選挙日と重なってしまった場合には8月4日(日)に順延するとのことです。
ではまた。
【お散歩日 2013年6月18日】